ザ豆

ザ豆

掛けられない悔しさ!兎に角アタるのにフッキング出来ない!
こんな悔しい事はないと思いませんか?僕は、一昨年秋の日本海でその様な体験をしました。
今迄、大概のアジは観察を重ねれば何とか掛ける事が出来ましたが、その時のアジはどうにもこうにも歯が立たず、何回やってもフッキング出来ない状態が続きました。そんな中、本当にたまたま引っ掛かったアジの寸法を測ると、なんと8cm弱の豆アジ。
その時の僕は「コレを掛けるのは無理だ」と思いました。アタリの正体の姿を見てからは、余計ムキになり、何とかフッキングさせようと躍起になりましたが、その後どうしても掛ける事が出来きませんでした。
豆アジをフッキングさせるにはアワセずにラインを張る様にロッドをためると乗るのですが、それでは“掛けた”事にならず“掛かった”事になってしまいます。

「これは何とかしないと」いつものように制作意欲に火がつき、「無いものは作ってしまえ」と、早速豆を掛けるジグヘッド製作のプロジェクトが34で始まりました。

先ずは、“豆が何故掛ける事が難しいか?”を考えました。その時に直ぐに思い付いたことがあります。豆は群れで動く事が多く、群れの大きさやアジの活性の高さにより食い方が違っています。アタリが多くある時は概ね豆アジの活性が高い事が多く、活性が高いが故に吸い込んだり吐いたりを短時間で繰り返す事と同時に、豆アジ故に口が小さいのでフックを吸い込みきれないので掛ける事が難しいのです。

よって、フック自体は、当然小さくする必要が有り、それが小さ過ぎるとフッキングが甘くなり、外れ易くなります。
そして対象の豆アジは体重が軽いのでアワセた時にアジが動いてしまい、フッキングしない場合も有るのでフックの線径を出来る限り細くして刺さり込みを良くする必要があります。

これらの事からフックの線径は、出来るだけ細い方が良いのですが、細すぎては当然の事ながら伸びたり折れたりする可能性が有ります。
対象魚が豆アジということから少々の事ではフックが伸びたり折れたりは、しないだろうと思われ、それまで34で製作したダイヤモンドヘッド等の線径、0.51mmよりもさらに0.08mm細い0.43mmにし、今まで以上に刺さり込みを良くしました。

さらに、幼魚である豆アジのリリースのことも考え、魚に優しい様にバーブレスにする事にしました。
フックの基本的な形状が決定した後は何時もの様に生針を何十通りも曲げ、焼いてはテストを繰り返し、最終的に絞ったのが6種類でした。
ここからの模様はルアーニュースのアジングマニアックス3で撮影をしてくださったのでご存知の方も多いと思いますが、あの様にしてテストをいています。

そして最終的なフック形状が決まり、次ぎにヘッドを考える段階に行きつくのですが、今回考えた一番のキモはジグヘッドの存在感でした。
豆アジの場合、表層に居る事が多く、その分軽量ジグヘッドを使う事が必然的に多くなり、初心者の方にとってジグヘッドが何処に有るか解らないと言われました。そのことから、ジグヘッドの存在感を増す事が絶対だと思われました。
それらが起こってしまう原因は、初心者の方はリフトした時にジグヘッドの存在感を確認する事が多いのです。ですからアクションを付けた時の抵抗を増やした方がより分かり易いく、その抵抗を増やすにはアイ側を平面にして表面積を広くする方がより抵抗を増す事が出来ます。
ヘッドの下方は上を平面にする以上、安定させる為に船のキールの様な形にした方が流れの中でのワームを付けたジグヘッドの姿勢が良いものになりました。
形も豆アジを釣ることからビーンズ型にして少し洒落っ気を出してみました(笑)
そんな試行錯誤の結果生まれた自信作の≪ザ豆≫。是非一度お試し下さい!

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