跳躍エギの特徴

このエギの最大の特徴は、桐製という事で木材には木目というものが存在します。
一つの木から切り出し削り出したエギ本体の木目は左右非対称になります木ですから当然浮力があるので水面に浮かせた場合木目の詰まった方が比重が重いのでそちらを下にして浮きます。

このような素材の特徴がインジェクションのエギでは出せない動きを演出するのです。
一個一個違う特徴の素材をそれぞれの浮力に合わせて9種類の重さの違う小さな鉛玉を用意して一個一個に姿勢の調整を行うのです。
この調整鉛を打つ事が桐製エギの1番難しい所でこれができる職人が限られていて跳躍エギの場合フリーフォールの時に約45度の角度で沈みステイさせた時にお尻が約15度上がる姿勢で維持出来るように調整しております。

この調整鉛がないとエギはアナタ任せの沈降姿勢、ステイ姿勢を取り滅茶苦茶ばらつきのあるエギになってしまいます。

そして、この調整鉛玉によって無理やりバランスを取っているのでロッドをしゃくった時にインジェクションのエギでは出せない一個一個違うイレギュラーな動きをしてくれアオリイカに猛烈なアピールをしてくれます。

アオリイカは非常に目が良くて半径30mを見る事が出来ると言われておりその為に捕食行動は目が中心になって行い目立つ物に対して当然ことながら目を引く訳でイレギュラーな動きは弱った魚の様な動きに酷似しておりそれを続ける事で周辺のアオリイカに猛烈にアピールします。

それとこのエギ本体に付けてあるシンカー形状にも工夫がなされておりこれは大型船などの弓形状と言われるキールの形から取った物ですがこの特殊形状がダートのキレを増し、僕が思いっきり動かすと眼で追えないくらいの速さで動きます。
ですから初心者のぎこちないしゃくりでもエギは十分に動いてくれアピールしてくれます。

その観点からエギのカラー選択をしご提案させて頂きました。