新ロッドSPECIALIZE(スペシャライズ) SFR-51
SPECIALIZE SFR-51
先日のブログで少し紹介させて頂きました特化型ロッド。
その三本の矢の内の一本がアクションテストからデザインまで出来上がり、僕の手を離れましたのでちょっと細かくご紹介したいと思います。
このロッドは、軽量ジグヘッドに特化させました。
勿論ロッド自体は4gまでのジグヘッドを使用するになんの問題もないのですが拘ったのはアクションなのです。
軽量ジグヘッド使用ロッド=スローアクション
この方程式は決して間違っていないと思いますが、さらに突き詰めていくとアクションはスロー過ぎず、ミディアムでも無いという非常にアンニュイなアクションが良いことに気がつきました。
これは投げる、探る、感じる、アワセるというアジングのロッドの動きに対して一つ一つアクションを軽量ジグヘッドという範疇に絞ると出てきた結論でした。
すべてのことが軽量ジグヘッドを使用した際に他のロッドを上回らなければならないのです。
どのロッドよりも軽量ジグヘッドがよく飛び、潮の変化も分かり易く、アジからのシグナルも感じ易く、アタリに対する反応も良い。
まさにスペシャライズなロッドです。
一番重要なアクションをどの位置で曲げるかを考えないといけないのですが、実はこれは前からずーとやってまして、今まで色々なタイプのスローアクションのロッドを作ってきました。
ムーティングのように手元から曲がる極端なロッドまで作ってきたのですが、ある部分を特化させるとこれが出来ないという風になり、すべてを完璧に使いこなせるロッドというのは非常に難しくなります。
どのアクションが理想なのかそれをロッドを作る度に違うものを作りながら試してきました。
勿論今までのロッドはそれぞれのコンセプトに沿って作っておりますので勿論違うロッドになっていくのですが、その過程でちょっとイレギュラーなテストロッドを作っており、今回のロッドの土台はそこで出来ていました。
軽量ジグヘッドと言って真っ先に思い付くエリアは僕の中では外房です。
外房はシャローが多く、流れも緩い場所が多いのでアジが表層に浮いていることが多く、0.8g以下のジグヘッドを多用する所なのです。
そこで外房のインストラクターであるヨネと一緒に開発していくことにしました。
目指すところは軽量ジグヘッドに特化したロッド。
本体のアクションは大体こんな感じというのは出来ていたので、数種類のアクションをヨネと共に絞り込んでいく作業でしたが、問題はティップでした。
チューブラーティップだと食い上げなどの抜けアタリが僕は分からないので30tカーボンソリッドティップに拘っているのですが、これのベンディングと長さが難しくこのベンディング次第で全然変わったロッドになってしまうので調整に時間がかかりました。
少しずつベンディングを変えてこのロッドのアクションに合うティップをテストしていき、最終的に二つのアクションに絞りました。
どちらにするか迷い何回もテスト釣行を重ね、僕が結論を出した物とヨネが出した物が同じに!二人の意見が合致した!
僕たちが選んだ方が、軽量ジグヘッドの抵抗の違いや飛距離などがほんの少しではあるが違っていてより軽量ジグヘッドの存在感が分かり易いと感じました。
本当に今回のSFR―51は上手くいきました。
こんなにすんなりロッドを作ったことがなかったのですが、やはり叩き台のアクションを作っていたのが大きかったので、これからはこの方法で色々試していけば効率的なロッド制作が可能になるなと思いました。
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