これからのアジング
麻薬性のある釣り
アジングについて色々考えてみると、この釣りは一種の麻薬性がある事に気がつきました。
翌日朝早くから仕事なのに、夜中迄。皆さん必死に釣りをする。
そして半分死んだ様にして帰られる。
僕も始めた当初はそうだったのです。
それ迄鳴門でメバル等をやっていたのですが、宇和海でアジングを覚え、そのアタリのコンッという感触を沢山得たくて片道150kmを最低週に三日走っておりました。
高速は料金が高く、高知からだとかなり遠くなるので何時も山越えでしたが、雪が降るともう一つの遠いルートから行っておりました。
今考えると本当に夢中だったなと思います。
その当時のガソリン代が、ディーゼルだったにも拘らず、月に8万円以上掛かっていた記憶があります。
でもその当時は、アジが踏み付ける事が出来るくらいに居ました。
水深30cmのシャローに尺アジの群れが入ってきてそれをサイトで釣るなんて事は良く有る事で、その当時に観察した事が今生きているのですが、本当にアジが沢山おりました。
宇和海を中心に釣っていたので、平アジが主体でセグロは殆ど混じる事はなかったです。
ですからメソッドは、フォールよりもリトリーブ中心、リーリングではなくその当時からロッドでさびいておりました。
色々やったのですがこれが一番アタリをとり易くそしてアワセをし易かったなとおもいます。
そして、ある時ポイントを探しに愛南という地方に行った時に、餌釣りの人が大きなアジを釣っているのを目撃し、「これはワームでは釣れないのだろうか?」とチャレンジしました。
当時はそんなアジをワームで釣っている人は殆ど居らず、どの様なワームが良いのか、色は、メソッドは…まるで解らず一つ一つ検証しました。
その後、しばらくしてやっと37cmのアジを釣ることができました。
その時の感激をまだ昨日の事の様に覚えております。
そのポイントは水深が深く、養殖の筏が有り、その下にデカアジが潜んでおりそれを狙う訳ですが、そのポイント迄遠く、かなり苦労して投げ込みボトム中心に探っていくと食いますが、食わした後が大変でアジが大きいのでやり取りが本当に大変でした。
その当時の記録として43cmで1086gというアジを釣った事が有ります、見た目はまるでシマアジでした。
通常40cm位だと600gから700gで痩せたセグロだと500g位のも沢山います。
それ位肥えており、これは養殖の餌のせいも有ると思いますが、兎に角非常に重かった!
これらとのやり取りが大変でその時に色々な発見をしました。
地磯で釣っていた時に三回連続で根に入られ出て来ないので諦めて切ったのですが、四回目の時に又入られ、「メバルの大きいものだろう」と今度は出て来る迄待とうと考え、5分くらい待っていたら、やっとこさ出て来ました。
その後、やり取りの末取り込んだのはメバルではなくアジの40cmくらいのサイズでした。
その時に初めてアジが根に入る事を知りました。
それからは沖で6割位弱らせてから寄せて来る様になりました。
強引に寄せてくるとアジは元気一杯で、100%根に向かって走っていきます。
他にもワームも色々試してみました。
一体どのくらいの大きさ迄、彼らは食うのだろうか?
試してみるとバスワームの5in.迄食いました。
この様に一つ一つ経験を積み重ね、デカアジの習性や食性を学んでいきました。
その積み重ねで今現在が有るのですが、現在の僕のアジングは如何に一匹を楽しんで釣るかと言う事に変化して来ました。
昔程数が釣れなくなってきており、その中でいかにして一匹を釣るか。
もう昔の様に数沢山釣ったと喜ぶのは少し見当違いではないかと思ったりもしています。
それよりも釣れないアジをどの様にして食わせ、釣り上げるかと言う事の方が遥かに面白い。
これからのアジングはそうなっていく様な気がします。
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