アジの習性からのポイント探し
新規開拓の喜び
一般的にアジは、光を好むと言われております。
しかし、逆に明る過ぎる明かりは忌避する性質も併せて持っております。
日中に浮いて来ないのはそのせいで、外敵から身を守る為だと思われます。
それ故に明る過ぎるライトの元には小さいアジしか入って来ず、大きいアジは明暗部やボトムに潜みます。
これは小さいアジは学習能力がなく、警戒心が薄い為です。
大きくなると警戒心が増し、その様な行動になるわけです。
灯りがある所には勿論アジの餌となる小魚も寄り、アジの活性が上がる訳ですが、ではどの程度の明かりが良いわけか?
これが難しい。
何故か、昔、東京湾でボートアジングをした時に、日中37℃もあるかんかん照りの中、アジが入れ食いになりこのまま夜に入ると一体どれだけ釣れるのだろうかと皮算用をして夜を迎え、色々な場所で釣ったのですが全く釣れないのです。
何故だろうか?
ポイントを探そうと周りを見回すと愕然としました。
東京の夜景が明る過ぎてまるで満月と同じ状態なのです。
即ち、外灯の効果がまるでなく、明暗が全く付かない様な状態なのでアジが外灯の元に寄らないのです。
周りが明るいと外灯の効果がないのですが、逆に言うと周りが暗いと少しの明るさで良いと言う事なのです。
新潟に行った時は200m位離れている国道の明かりでその前にあるサーフでアジが釣れました。
新潟は、漁港が基本的に釣り禁止なので海岸で釣りをするしかないのですが、漁港以外は全く外灯がなく、国道の明かりや看板の明かりしか光源がないのでそれが非常に有効になるのです。
ですから港が暗いのならそこにある自販機の明かりでも非常に有効な明かりになり、門灯くらいの明るさで十分なのです。
ご自分の陰がうっすらと海面に映ればそれでいいのです。
それ故に沢山有り過ぎて難しいのです。一つ一つシラミ潰しに探って行くしかないのですが、その時にコツがあります。
必ず潮の満ち引きに両潮釣ってみて欲しいのです。
ポイントに因って引き潮と満ち潮で流れ方が変り、片潮しか入って来ない釣り場もありますので両潮釣らないで判断すると間違いを起こします。
是非皆さん新規のポイント開拓を行って下さい。
有名ポイントでも自分だけが知る潮時があれば楽しいではないですか!
誰も釣らない様な自販機の前で入れ食いになれば嬉しいではないですか!
僕のそのような経験を沢山しましたが、その時の自分が疑心暗鬼になり、その心と戦うのが好きでした。
しかし、苦労して新たなポイントを見付けた時の嬉しさは格別で病み付きになります。
是非皆さん味わって下さい。
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