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Advancement BCR-56

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僕は月平均23日ほど出張に出ているので、その際の荷物はできるだけコンパクトにしたいと思っています。しかしながら釣具はどうまとめてもかさばってしまい、その中でもロッドは特に持ち運ぶのに気を使いますし、大変なのです。

 

そこで、持ち運びに便利で本格的なアジングロッドの小継バージョンがあれば便利だなと昔から思っていたのですが、どうしても継数が多い関係で印籠継や逆並継では接続部分が太くなるので製品化は厳しいと思っていました。そこで並継ですが、こちらは抜けやすい。アジがプランクトンを主食としているのとオールマイティに使う事を考えたら、ロッドのアクションはスローアクションが一番良い。するとどうしてもロッドのしなり幅が大きくなり、並継だと抜け易いので難しいのではないかと思っていた。しかしトップが極端に柔らかい『PSR―60 THE NEXT STAGE』を並継で作る事が出来、抜け緩みも全くないのでそれと同じ設計でいけるのではないかと考えて設計者にお願いした。

 

ファーストサンプルからかなり良い物が出来上がってきたのですが、少しアクションがファースト気味だったので幾度か作り直し、どこでも通用する様なスローテーパーに修正してもらいました。更に幾度かテストを繰り返していくうちに、非常に使い易い良いロッドになり、しかも不安だった継も、抜ける事も弛む事も一度もなく、継の深さ・テーパーは問題ない事が確認できカウンターサンプルが出来上がりました。

 

ここで皆様が疑問に思っておられるだろう「継数が増えることによる感度の低下」について少しお話しさせて頂きます。

皆様は継数が増えるにつれて感度が落ちると思われている傾向にありますが、実は感度は共振周波数に依存し、継数が増えても共振周波数が一致した素材と設計なら感度が落ちる事はないのです。

 

例えば一般に感度がいいと言われる素材同士を繋ぎ合わせても共振周波数が違えば感度は逆に落ちてしまいます、それは振動が逆に減衰するからです。

 

ですから今回の4本継のロッドの感度は申し分なく、むしろ良いアジングロッドが出来たがそれがたまたま4本継だったといった感じで、何の違和感や不自由なくアジングを楽しんでいただけると思います。

 

今は僕のメインロッドになっております。

 

今までになかった新しいタイプのアジングロッド皆様も是非お使い頂きアジングを楽しんで下さい。

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