FER-58

FER-58

このロッドを開発しようとしたきっかけは、FPR-55とDFR-511を使い比べをしていた時に55はジグヘッドをベリー辺りに感じ、511はグリップの少し上辺りにある様に感じる事に気が付いたためで、その原因はアクションである事が分かった。
即ちファーストテーパーの55はベリーに張りがあるのでその部分で支える様になるため前方で感じ、スローアクションの511はグリップ上まで均一に曲がるので曲がらないグリップ上のバット部分で感じるのであろうと考えられる。
ではこの二本をハイブリッドしたらどうなるのか?と考えた時に物凄くワクワクしてきた!
これは試さずにはいられないと思い立ち早速試作に入った(笑)
ではどの様な配分でハイブリッドにするかを考えた時に各セクションで役割を分担させたら面白いのでは無いかと考えた。
55のファーストアクションと511のスローアクションをミックスさせるわけだからティップはF-tunedを使用しベリーの部分はスローテーパーにしてバットのパワーを511よりも増せば良いのではないかと。
そこでトップ部分のベリーから下のアクションを511よりも少し柔らかくして、この部分だけで511を演出してバット部分を少し張りを出させ55のバットパワーを出さそうと思い取り掛かり、最初は全体を東レの40tかーボンを使用していたですが、そうするとバットの張りが足りなく感じた。
軽量ジグヘッドが扱い易いように、尚且つ出来るだけ全体を細身にして振り抜けを良くしたかったのですが、強くするには今のままだと太身にするかしかありませんでした。
そこで考えたのが細身で振り抜けが良くなるようカーボンを40tから50tカーボンにトン数を上げることで張りを出す方がこのロッドの場合は良いのでは無いかということでした。。
そこでバット部分のみ50tカーボンを使用する事に決め試作品を作り、試釣を繰り返すと段々とこのロッドの特徴が掴めてきたことでバットを50tにしたのは正解であることがわかった。
バット部分の強さは申し分なく511よりも細くて強いバットが出来た。
しかしながら問題はトップのベリー部分で、この部分の硬さの調整が一番手間が掛かりました。
僕の理想はロッドが立った状態でもジグヘッドの重さの変化をわかる様にしたいのです。
ジグヘッドの重さの変化は、ロッドとリールのバランスが取れる事により分かるようになり、それは天秤と同じで釣り合いが取れているから僅かな変化でも手に伝わると散々言ってきたので皆様もご存知だと思います。
ですから出来るだけロッドを立てない方がより分かり易いのでその様にロッドを構えてもらいたいのですが最近のプランクトンパターンを攻略する時にロッドをサビクよりもむしろ動かさずにティップを上に突き上げる様にしてより長い間水平移動する様にして釣るためにロッドを昔ほど前に倒さなくなってきた。
その為にその状態でジグヘッドの重さの変化を顕著に分かるようにしたかった。
そこにベリーのアクションが大きく関わっていて、ほんの少し変えるだけで随分と感じ方が変わり理想を追い求めてテストを繰り返し、このアクションならというのが決まったのは9月に入ってからで、またテストを繰り返して開発から一年以上が掛かってしまっていた。
あとはデザインの問題でグリップには出来るだけ握った時にしっくりと来る様に膨らみを持たせ、手のひらにすっぽりと入り込む様にしてホールド感を高めフロントにはウッドを使いちょっと小洒落た感も出しました(笑)
全体的に格好のいいデザインになったと思います。
軽量ジグヘッドは勿論、強風下での1.8gの重量ジグヘッドもバットの張りのおかげで難なく扱う事ができ、軽量ジグヘッドに特化させるだけでなくかなりオールマイティに使えるロッドに仕上がりました。
きっとお使いなられた皆さんが大満足して頂けると思います。

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