HSR-63 Version 2
HSRシリーズは34のロッドの原点です。HSR-63、HSR-610を作ってから早3年。その間PSR、FPRと試行錯誤をしながら理想のアジングロッドを頭で描き、時代や様々な地域に合ったロッドを作り上げ、その中で僕も色々学ばせてもらいました。
PSRからは、バランスの重要性を、FPRからは、柔らかさの限界と楽しいロッドの重要性を学び、HSRシリーズにそのエッセンスをさらにプラスすれば理想のアジングロッドに近づけるのではないかと考えました。
まずHSR-63 Version 2ですが、以前のHSR-63は元々34唯一のワンピースロッドで34の中ではファーストアクションのロッドでした。
このロッドを「今迄のノウハウを生かし、よりコンパクトなツーピースにし、且つ、性能をアップさせるにはどうしたら良いか」から始まりました。
ワンピースからツーピースに変更する場合、ワンピースの方がツーピースよりも感度が良いとの思われがちですが、そうではありません。
ですからその思い込みを覆すだけの性能が要求されました。しかしPSRから学んだバランスの勉強がそこで生きました。
このバランスをしっかりと取る事により感度は飛躍的にアップします。その為、後ろに重心を持ってくる為にジョイント部分を後ろにずらし、振り抜けを良くする為に逆並み継ぎにし、そしてこれが重要なのですが全体をより細身にする事でワンピースと変わらない振り抜けの良さと感度を実現する事が出来ました。
細身にする事でロッドは柔らかくなり、目指すアクションを出すには設計からの見直しが当然必要ですから、似せるのではなく凌駕するつもりで取り組みました。その分時間はかなりかかりましたが、納得のいく一本が出来上がりました。
スローテーパーのPSR-60や66、FPR-57は、ジグヘッドが動かないようにしてスローアジングに適するようにしておりますが、逆に活性の高い時にリアクションを狙う様なキビキビとした動きをさせるのに適しているのが今回のHSRシリーズなのです。
それはファーストテーパー故、手元で少し動かしただけでレスポンスよくジグヘッドが動くのでキビキビ動かし易いのですが、そこは手加減する事でスローに動かす事も可能なので釣り人の使い方一つで自由自在に操る事が出来るロッドになります。
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