高弾性カーボンロッドについて
34のロッドは素管の全てに東レ製の高弾性カーボンを使用しております。高弾性カーボンの特徴として薄く、硬く、軽く、伝達が良いと言うのが上げられますが、反面割れやすいというのがついて回ります。その折れ方に特徴が有って本当に突然何の前触れもなく折れてしまいます。
どういう時に折れるかと言いますと、弛んだ状態から急激に力を加えた場合、限界を超えた曲がりをした時などですが、通常に他の釣りで使用されるロッドには高弾性カーボンなどは使用しませんので、その扱いに慣れてない方が多く、多分皆さんは大変丁寧に使用なさっていると思っておられてもその丁寧さが少し違うのです。
例えば、根掛かりした時に数回ロッドを煽り外そうとされる方が多いと思いますが、これだけで折れる事があります。
私は張った状態から引っ張って外れなければ、トップからラインを持って引っ張る様にしております。
この破損は、高弾性カーボンだとあり得る事で、アワセる時も同じです。
良くバスプロの人達がロッドを前に倒してから大アワセをされておられますが、もしアジングロッドであの様な大アワセをしたら一発で折れます。
アワセ方はあくまでスイープにラインを張った状態を維持したままアワセてもらう様にして頂きたいのです。
投げる時も同じで、限界を超える力で振り抜かれた時に折れる事も考えられ、そこで投げ方もダブルハンドではなくシングルハンドをお薦めしているのです。ダブルハンドだと剣道の面打ちの様に投げなくてはなりません。
飛距離は遠心力に比例するので、円周の短いダブルハンドは、かなりの力で振り切らなくては飛距離が出ません。
しかし、シングルハンドなら“の”の字を描く様に投げる事で長い円周を確保出来、小さな力で飛距離を出す事が出来るわけです。
小さな力で投げる訳ですからロッドにも負担が掛からず、投げる事で折れるという事は皆無になります。
また釣れた魚を抜き上げる時もロッドの限界を超える様な曲がりにならない様にして頂きたいのです。
トップの部分が逆しの字にならない様にして頂きたいのです。もし抜き上げるならばロッドを持つ手を後ろにやりながら抜いて頂くと、トップが逆しの字になり難くなりますので、その様にやってもらうと良いと思います。
大層な事を書きましたが、使い込んで行く内に段々カーボンが馴染んで折れ難くなります。
私が使っているプロトロッドなどは、もう数千匹釣っているので私の癖が付き少々の事では折れる事はありません。
ですから皆さんも最初は丁寧に扱って頂き、早くご自分の癖を付けて頂きご自分専用のロッドにして下さい。
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