シードラゴン3.0
アジは目の大きな魚の一種ですから嗅覚よりも視覚で餌を見つけていると思っています。ではよく言われる波動ではどうかと考えるとそれもほとんど関係ないのではないかと思います。
海の中における波動とは水流変化だと思うのですが、目がいい魚が目ではなく波動で遠くからその波動の出ているワームに気が付いて追いかけてきて食う、なんてことは有り得ないと僕は思っています。
特に今はプランクトンを主食としており、逃げない物を食っているのにその塊の中を出てはるか向こうにあるワームをわざわざ食いに来るとは思えません。
そもそもアジが側線で水流を感じるのは群れで泳ぐ際に他のアジとぶつからないためであったり、障害物を避けるためなどではないかと僕は考えています。目も嗅覚も仮に見えなくなったり匂いがわからなくなれば最終的に餌の出す波動を頼りにするかも知れませんが、そもそも餌の出す波動がどんな波動なのかアジが分かっているのかも疑問ですし、そんなことはほとんど起こらないと思えるのでワームに波動は必要ないと思っています。
それよりも視覚効果で目立たせることの方が重要で、「餌だ」と思わせるのではなく「食べられるかも」と思わせるだけで良いと考えています。アジはその確認を口の中に入れることで行いますから即ち”バイト”と同じなのです。
前回のパフネークからその取り組みを行っており、水流によってワームの動きがより変化するような形状を求めています。今回のワームは3in.というアジングにおいてはロングワームなので特にその点に留意した形状を求めました。
アジングにおいてロングワームが優位なのは明らかだと思います。しかし大きいが故に吸い込みにくいというイメージを持っておられる方も多いのですが、アジの吸引力は凄まじく、これぐらい(3in.)の大きさの物なら20cmクラスでも一気に吸い込まれてしまいます。
しかし一般的なイメージを覆すためにもより吸い込まれやすく、しかもより目立つ形状はどんなものかと考えた時に閃いたのがこの二山形状なのです。
規則正しい動きよりも不規則な動きの方がより目立つのは誰の目にも明らかです。イメージとしては山を越える水流によりテール方向に揺れが出るのですが、ワームの形状が裏側が真っ直ぐなアシンメトリーなので丁度後ろの山が足のふくらふはぎのように見え、テールの先端部が足首から先のように見えます。そのため丁度水泳のバタ足のようにテールが動き、テール先端部がまるで水を叩いているような動きになってかなりのハイアピールになります。
今回は、カラーもツートンを作ろうと思っておりソリッドとクリアの組み合わせも出来るのでヘッドの部分をソリッドにしてより目立たせることでハイアピール仕様になると思います。
34設立10周年限定ワームということで初のハンドポワードで作っています。
10周年記念なので限定生産のためなくなり次第終了となります。
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