脚にバッグをつけることで片手で全て操作が行える。僕の場合はロッドを左手で持つので右手だけで全て操作ができれば楽だし脚につければ手の自由度が上がるのでそれが可能になるのではないかと考えた。

サンプル依頼をするときに、色々いらん事を思い付いてしまいそのお陰でメッチャ製品化まで時間がかかってしまった。

まず最初に思いついたのは、ベースを作りそこにバックをモールで引っ付ける事だったのですがそこでいらん事を考えたのです、それはベースに色々なパターンでベルトを付けれれば何パターンものバッグが出来るのではないかと。コレがやばいパターンの始まりで、先ずは出来そうな物を全て書き上げ一つ一つ出来るかと検証し出来そうな物を創作していくのですが、一つのバッグでさえ満足いくまで煮詰めるのに時間が掛かるのに、三つも四つも厚かましくも考えたものだから、メッチャ大変で作っては壊し作っては壊しを繰り返しなんとか形に出来た。

脚に付けるバッグの場合、必要最低限の量としても入る物が限られるのでコンパクトで沢山入るワームケースが必要になる。そこで明邦化学さんと話を付けOEMで全く新たなケースを作ってもらう事で解決した。今後製品化される予定だ。

今回やろうとした事は、肩からかけられる従来のバッグ、斜め掛けバック、ウェストバッグ、脚に付けるバッグと一つで4通りの仕様にできないかと考えたので。しかし、今までのバッグ以上に使いやすくなければ意味がない。結局肩掛けバッグはベースに引っ付けると重くなり肩がこるのでこれは単体で作るようにした。斜め掛けやウェストバッグは脚に付けるベルトをベースの取り付け位置の変更で解決したが、ベースをスッキリさせないといけないのでそこでまた一苦労（笑）

いろいろと試す中でベースの取り付けベルトを2本ではなく亀の手足のように四方向から出すと色々な汎用性が増す事がわかった。すなわちレッグバッグの場合は下の二つにベルトを使い、ボディーバッグとウエストバッグの場合は４ヶ所にストラップを装着すると見事にフィットしメッチャ便利な事に気がついた。
こうする事で一応は解決したが、実はまだもっと改良できないかと思っている部分があり、それは今回はとても間に合わないがこのベースにつけていく事になるのでオプションという形で発売できたらなと思っております。
とにかく今の形に関してはすでに半年くらい愛用しておりテレビや雑誌の取材に全て装着して使い込んでおりますが、なんの不満もなく撮影の際も片手で全てが行えるメリットは大きく時間のロスが全くなく、流れ作業のようなリズムで出来るのでリズムが狂う事もなく釣りをさせてもらえるのは大変ありがたい。
これにワームケースまで出来てきたらと今からワクワクしております。
そんなこんなで本当は12月に発売する予定でしたが、いつものようにこだわり過ぎて5月発売と半年くらい延びてしまいましたが、納得の一品が出来たと思います。